へブル人へ贈ることば

天使と一人子ひとりごの格の違い

1 ずっと昔、神は、幻や夢や、時には直接語りかけるなど、いろいろな方法で、預言者を通し、先祖たちに、自分の計画を徐々に明らかにしてきた。

2 しかし今は、自分の一人子ひとりごを通して語っている。

神はその子にすべてを受け継がせ、彼によって、世界とその中のすべてのものを造ったのだ。

3 神の一人子ひとりごは、神の微笑みを浴びながら、まばゆいばかりに輝き、その人格と行動すべてにおいて、神であることを示している。

さらには、力あることばによって、宇宙をべている。

そればかりか、私たちのいっさいの過ちの記録を消し去るべく、死んでくれたのだ。

そして今は、最高の栄誉を受けて、天にいる偉大な神のそばに、座っているのだ。

4 こうしてこの方は、天使より、はるかにすぐれた存在となったのだ。

それは、父なる神がつけた“神の一人子ひとりご”という名が、天使たちの名や肩書きとは比べ物にならないほど、すぐれていたからだ。

5 神はどの天使に対しても、

「𝄞あなたはわたしの子だ。

今日あなたに、その名にふさわしい栄誉を与えた」―― 【聖書:詩篇2:7より引用】

などと言ったことはない。しかし、イエスに対しては、そう言ったのだ。

さらに、

「わたしは彼の父であり、

彼はわたしの子である」―― 【聖書:第2サムエル書7:14より引用】

と宣言した。

6 それから、長男であるイエスを地上に送る時、

「天使たちはみな、彼を拝め」―― 【聖書:申命記32:43より引用】

と言った。

7 また、神は天使たちについてこうも紹介した。

「𝄞風のごとく速く

劫火ごうかのごとく強い使者」―― 【聖書:詩篇104:4より引用】

8 しかし、神の一人子ひとりごについては、全く違う。

「𝄞神よ。あなたの国は永遠に続く。

その支配は、いつも公平で正しい。

9 あなたは正義を愛し、悪を憎む。

それであなたの神は、ほかのだれよりも多く、

あなたに喜びを注がれた」―― 【聖書:詩篇46:6-7より引用】

10 そればかりか、神の一人子ひとりごを“王”と呼び、こう言った。

「𝄞天地の王は世の初めに地を造った。

天も、あなたの手による作品だ。

11 これらは、やがて無にす。しかしあなたは、いつまでも変わらない。

すべてのものは、古着のようにすり切れる。

12 いつかあなたは、それらを捨て、

別のものと取り替える。

しかしあなたは、決して変わらず、

あなたの年齢には終わりがない」―― 【聖書:詩篇102:25-27より引用】

13 神が天使に、次のようなことばを、かけたことがあるだろうか。

「𝄞己の敵、己の足下あしもとへ完全にひれ伏す日まで、

私の右に座れ」―― 【聖書:詩篇110:1より引用】

14 天使は、救われる人を助け、守るために遣わされた、霊の使者にすぎない。

最高な知らせゴスペルからそれてはいけない

1 だからこそ、すでに教わった真理にしがみつき、惑わされないようにしなければならない。

誰か、または、何かに流され、いつのまにか真理を離れている、ということがないように。

2 天使をとおして語った神のことばさえ、いつも真理と認められ、そのことばに従わない人は、例外なく罰せられた。

3 だとしたら、王・イエス自身の口から語られ、それを聞いた人たちが伝え、真実を証明してくれた救いの最高な知らせゴスペルを無視したとき、どうして罰を免れることができるだろうか。

4 それだけでなく、この真理が正しいと裏付けるため、神は多くのしるしと、目をみはる出来事、そして人知を超えたさまざまなキセキを起こした。さらに、様々な神がかった能力を神の霊ホーリースピリットが望むとおりに与えてくれたことではっきりと証明してくれた。

人間を経験したイエス

5 私たちがいま話題にしている未来の世界は、天使が支配する世界ではない。

6 なぜなら、ダビデ大王は聖書の詩篇で、神にこう語りかけているからである。

「𝄞あなたが、こんなにも大きな関心を寄せる人間とは、

いったい何者か。

こんなにも高い栄誉をお与えになった“この人”とは、

いったいどなたか。

7 その方をしばらくの間、天使よりも低いものとしたが、

今は、栄光と誉れのかんむりを与えしもの。

8 あなたはすべての支配権を彼にゆだねた」―― 【聖書:詩篇8:4-6より引用】

その支配を逃れるものは、何一つない。私たちはまだ、このことばの完全な実現を見てはいない。

9 しかし、しばらくの間、イエスは天使よりも低くされ、私たちのために死の苦しみを味わうことによって、今では栄光と名誉のかんむりをかぶるイエスを目にしているのだ。

まさしく、神の大いなる恵みによって、イエスは全人類のために死なれたのだ。

10 栄光を現わすべく、すべてのものを創った神が、自分を信じる者たちを天まで引き上げるため、イエスを苦しみに会わせたのは、正しいことだった。

この苦しみをくぐり抜け、イエスは人を救いに導くにふさわしい、完全な指導者となったのだ。

11 イエスによって聖別された私たちは、今、イエスと同じ父を持っていることになる。

だからこそ、イエスは、私たちを家族と、呼ぶことを恥じないのだ。

12 イエスは、聖書の詩篇で、こう言っている。

「𝄞わたしは、父なる神のことを、兄弟たちに語ろう。

そして、声を合わせて神を賛美しよう」―― 【聖書:詩篇22:22より引用】

13 また別の個所ではこうも言っている。

「兄弟たちと共に、神を信頼する」―― 【聖書:イザヤ書8:17より引用】

さらにはこうも言っている。

「さあ、わたしは神が与えてくれた子どもたちと一緒にここにいる」―― 【聖書:イザヤ書8:18より引用】

14 神の子どもである私たちは、血も肉もある人間である。

そのため、イエスも、血肉を持った人間の姿で生まれてきたのだ。

人間として死ぬことにより、死の権力をふるう悪魔の力を打ち砕くためだ。

15 これだけが、死を恐れて、一生涯、恐怖の奴隷となっている人類を、救い出す方法だったのだ。

16 私たちはみな、イエスが、天使としてではなく、1人の人間、1人のユダヤ人として来られたことを知っている。

17 イエスには、あらゆる点で兄弟である私たちと同じになることが、必要不可欠だったのだ。

それではじめて、イエスは、私たちにとっては情け深く、神にとっては忠実な大祭司として、私たちの犯した過ちを取り除くことができたのだ。

18 自ら、尋常じゃない苦しみと誘惑をくぐったイエス王は、私たちの苦しみや誘惑をよく理解したうえで、みごとに助けてくれるのである。

伝説の預言者モーセを遥かに勝るイエス

1 という訳で、神の手で、天国の市民として選び出された、兄弟姉妹よ。

イエスが私たちを救い、私たちの信仰の大祭司となったことを考えてみてほしい。

2 神はイエスを我らの大祭司とした。イエスはモーセと同じように、神の家に神が望んだことのすべてを全うした。

3 誰かが立派な家を建てれば、褒められるのは、家ではなく、建築士。

同じく、イエスは預言者モーセよりも讃えられるべき存在なのだ。

4 家を建てることができる人は大ぜいいるが、すべてのものを創ったのは、神である。

5 確かにモーセは、神の家のために賞賛に値する役割を果たした。しかし彼は、単なる神の召使にすぎない。モーセの役割は、あとに起こることの暗示だった。

6 しかし、救世主キリストは、神の家のいっさいの統治を息子として従順にこなしている。この誇り高き最高な希望に自信を持ち続けるなら、私たちが神の家なのだ。

心を閉ざさず、神に従い続ける

7 だから、神の霊ホーリースピリットはこう警告している。

「𝄞今日、神の声を聞いたなら、

8 昔のイスラエルのように、心を閉ざすなよ

荒野で神に文句ばかり並べたあのころよ

9 40年もの間、幾度となく神のキセキを目にしてもなお、

変わるどころか、図に乗り、どこまで神が辛抱するか試すとは

10 神は怒りの頂点に達し、宣言した

彼らの考えはいつも自己中心

わたしの心を理解したこともない

そんな彼らに、わたしの用意した道が見いだせるはずもなく

11 怒りの誓いを立てた

私の休息の地に入れないと」―― 【聖書:詩篇95:7-11より引用】

12 だから教会かぞくのみなさん。過った考えを持つことがないように注意してくれ。過った考えから疑いがふくらみ、生ける神に従うことをやめてしまうからだ。

13 “今日”と呼べる日があるうちに、互いのことを毎日励ましあうのだ。

過ちに引っかかり、変わることができない人間にならないように、互いに助け合いなさい。

14 もし私たちが、初めて救世主キリストを信じた時と同じ気持ちで、神に信頼し、最後まで忠実であるならば、救世主キリストにあるいっさいの祝福を、受けることができるのだ!

15 だから、今この時が大切なのだ。この警告を、忘れるな。

「𝄞今日、神の声を聞いたなら、

昔のイスラエルのように、心を閉ざすなよ

荒野で神に文句ばかり並べたあのころよ」―― 【聖書:詩篇95:7-8より引用】

16 神の声を聞きながら、逆らった人たちとは、いったい誰か。指導者モーセに率いられて、エジプトを脱出した人たちだ。

17 40年間、終始神の怒りを買ったのは、いったい誰だったか。

過ちのせいで荒野で死に果てた、あのイスラエル人ではないか。

18 神が誓って、約束の地に入らせないと断言したのは、誰に対してだったか。

従うことを拒んだ人たち全員に対してだ。

19 約束の地に入れなかったのは、神を信頼しなかったからなのだ。

休息の地

1 とはいえ、 神が彼らに与えた“安息の域に入る”という約束は、今現在の約束でもある。

だから注意しなければならない。この約束を受けずに安息に入りそこなう者がないように。

2 なぜなら、モーセの時代の人たちと同じように、私たちにも救いをもたらす、最高の知らせゴスペルが伝えられているからだ。

ところが、モーセ時代の人たちには、この知らせは何の役にも立たなかった。彼らは聞いても信じなかったからだ。

3 神の安息の域に入れるのは、神を信じる私たちだけである。

世の初めから、受け入れ態勢を整えて待っていてくれた神は、

「𝄞怒りの誓いを立てた

私の安息の域に入れないと」―― 【聖書:詩篇95:11より引用】

とも宣言された。

4 そう、聖書に週の7日目について次のように書いてある。

「世界創造の7日目、神は計画どおりにすべてをなし終えて休んだ」―― 【聖書:創世記2:2より引用】

5 だが上の聖書個所で

「彼らを決してわたしの安息の域に入れない。」

と神が言ったからこそ、モーセ時代の人たちは安息に入れなかった。

6 最初に最高な知らせゴスペルを聞いても信じなかった彼らは安息に入れなかっただけで、安息の域に入って楽めるという約束は今なお活きている。

7 そこで神は、その安息に入る“時”をまた設けてくれたのだ。

それはまさに“今日”である!

この時は、最初の人たちの失敗したずっとあとになってからダビデ大王を通して、このことを知らせてくれた。すでに引用したように。

「𝄞神の声を“今日”聞いたなら、

昔のように心を閉ざすのではない」―― 【聖書:詩篇95:7-8より引用】

8 ヨシュアが神の約束されし安息をイスラエルの民に与えることができなかったのも分かっている。

この時代のあとになって、神が安息の時について告げたからだ―― 【ヨシュア:モーセの次にイスラエルのトップとして国を率いた男】

9 つまり神の民の安息は、それよりもあとの時代にくるということになる。

10 神が世界創造の働きを終えて安息に入ったように、神の安息に入る人は誰でも、自ら働くことに終わりを告げるのだ。

11 だから安息の域に入れるよう、最善を尽くそうではないか。

神を信じて従うことを拒んだがために機会を逃した神の国イスラエルの悪い手本にならって失われる者がでないように。

12 神のことばは生きており、力がみなぎっている。

それは、どんな研ぎ澄まされた刀よりも切れ味がよく、心の奥深くに潜んでいる思いや欲望、脊髄せきずい、魂にまでメスを入れ、私たちの赤裸々な姿をさらけ出す。

13 この世もあの世もどの世も神から隠れられるものはない。

神は何もかもがしっかりはっきり見えている。神の前にすべてがまる裸。

そしていつか、私たちは今までしてきたことのいっさいを説明しなければならない。

我らの大祭司

14 しかし、私たちを助けるために、天にのぼられた偉大な大祭司、神の一人子ひとりごイエスが味方だからこそ、イエスへの信頼を、決して失うことがないように。

15 この大祭司は、私たちと同じ試練に会ったので、人間の弱さをよく知っている。

しかし、ただの一度も、誘惑に負けて過ちを犯したことはない。

16 だから、迷わず、思いきって、神の王座に近づいて情けを求め、必要な時に必ず与えられる恵みを、いただこうではないか!

イエスとメルキゼデク大祭司

1 ユダヤの大祭司は、人の代表として、いろいろな供え物をささげ、神に仕える。

2 彼自身も人、つまり同じ試練にさらされているがゆえに、他の人の問題を自分のことのように理解し、同情できるのだ。

3 そんな人たちのためだけでなく、自分の犯した過ちが取り除かれるためにも、いけにえの動物の血をささげるのだ。

4 もう1つ大祭司について言えるのは、自分の意志では大祭司になれないということ。

アロンが選ばれた時のように、大祭司となる者は、神から直接、その務めに任命される必要がある。

5 救世主キリストも、名誉ある大祭司の地位についたが、自分の意志で、そうなさったわけではない。神に選ばれたのだ。

神はこの方に、こう言った。

「𝄞わが子よ。

今日、わたしはおまえに栄誉を授けた」―― 【聖書:詩篇2:7より引用】

6 さらにこう告げた。

「おまえは、メルキゼデクと同じ位にある、

永遠の祭司に選ばれた」―― 【聖書:詩篇110:4より引用】

7 イエスはこの地上にいたとき、死から救うことのできるただ1人の神に、嘆き、涙を流して祈った。

そして、イエスの神に対する多大なる敬意が買われ、その祈りは神にまで届いたのだ。

8 イエスは神の一人子ひとりごであったのに、神に従うことには多くの苦しみがともなうことを、身をもって学んだ。

9 この体験を通し、自分の完全さを証明し、その上で、自分に従うすべての人に永遠の救いを与える者となったのだ。

10 ここで、神がイエスを大祭司にした。ちょうど、メルキゼデクがそうだったように―― 【メルキゼデク:旧約聖書の登場人物。聖書に登場する最初の祭司にして王。後にエルサレムとなる都サレムを治めていた。聖書:創世記14:17-20より引用】

自立したイエスの信者クリスチャン

11 このことについては、まだまだ話足りない。しかし、聞く意志がないあなたがたに、理解してもらうのは無理な話しだ。

12 あなたがたは、もう長い間イエスの信者クリスチャンとして生きてきた。

もうほかの人を教えてもいいころなのに、もう一度、神のことばのイロハから手ほどきしてもらわなければならないほど、だめになっている。

まるで、固形物こけいぶつを食べるまでには成長していないので、いつもミルクばかり飲んでいる赤ん坊のようだ。

13 イエスの信者クリスチャン生活のごく初歩のところを行ったり来たりして、善悪の区別さえ、おぼつかない状態、要するに、まだ赤ん坊のイエスの信者クリスチャンなのだ。

14 あなたがたがもっと成長し、正しい行いをすることによって、善悪の区別がつくようになるまでは、堅い食べ物を食べることも、神のことばの本質を理解することも不可能だろう。

神の誓いと約束

1 だから、救世主キリストの初歩の教えをいつまでも卒業できずに、堂々巡りをするのはやめるんだ。むしろ、もっと理解力を高め、さらにすぐれた教えを目指して進もうじゃないか。

善い行いによって救われようとする過ちや、神を信じる必要性などを、これ以上聞くには及ばない。

2 洗礼バプテスマ神の霊ホーリースピリットを受けること、死人の復活、永遠の裁きについても、これ以上新たなことを教わる必要はない。

3 神の許しがあるなら、次の段階に進もうじゃないか。

4 一度最高の知らせゴスペルを理解し、光を受け、天からの恵みを味わい、神の霊ホーリースピリットを与えられ、 5 神のことばを聞き、天の力を味わったというのに、 6 それでも神に背を向けるとしたら、神の一人子ひとりごをもう一度十字架につけ、またもや人前にさらしものにし、イエスにひどい恥をかかせたことになる。そんな人は、もはや改心しようがない。

7 十分に雨を吸い込み、よくうるおった畑が、農夫に大豊作だいほうさくをもたらしたとしたら、その畑は、神の祝福を無駄にしなかったことになる。

8 しかし、イバラやアザミばかりを生えさせるなら、その畑は役立たずとして、焼き払われてしまう。

9 愛する友よ。

そうは言っても、すべてが、あなたがたに当てはまるわけではないだろう。

私は、あなたがたが救いにふさわしい実を結んでいるものと、信じている。

10 神は公平だ。だから教会の兄弟姉妹を助け、助け続けることで示したあなたがたが持つ神への愛を忘れはしない。

11 そこで私たちは、あなたがたがこの世にあるかぎり、いつも人を愛し続け、十分な褒美を受けることができるようにと、ひたすら願っている。

12 神を信頼して生きる生活に無関心になり、だらだらした心を持つことがないように。

かえって、神を信頼するがゆえに、今を辛抱強く生きることで神の約束したものを手にした者たちに続く人間になってほしいのだ。

13 信仰の父アブラハムに与えられた約束を思い出せ。

神は、自分以上にすぐれた存在はありえないので、自分の名を指して誓った。

14 すなわち、「何度もアブラハムに祝福、子どもを与え、偉大な国民の父とする、と言ったのだ」―― 【聖書:創世記22:17より引用】

15 そこでアブラハムは、その約束を根気強く待ち望み、ついに約束どおり、息子のイサクを授かった。

16 人は何かを約束した場合、それを必ず実行する意志と、万一破った時には、どんな罰にも甘んじる覚悟を示すために、自分よりもすぐれた者の名にかけて誓う。

いったん誓ってしまえば、もう誰もとやかく言うことはできない。

17 そういうわけで、神からの助けを約束された人たちが、その約束の絶対的な信頼性を知り、その計画の変更を気づかう必要がないように、神も誓いによって約束の正当性を保証したのだ。

18 神は、約束と誓いの両方を与えてくれた。この2つは、全面的に信頼できる。 神は嘘をつかないからだ。

その為、救いを求めて神のもとに逃れて来る人たちは、確かな保証をもらって、新たな勇気を奮い起こすことができる。

そして、神の救いの約束を、少しの疑いもなく信じられるのだ。

19 必ず救われるという確かな望みは、私たちの魂にとって、信頼できる不動のいかり

そして、この望みこそ、私たちを、天国の幕の内側におられる神と結び合わせるものなのだ―― 【天国の幕は、神がいる天国の門を意味している。エルサレムの神殿は天国を象徴し、天幕は、空の象徴、そして天国と、この世を隔てるすべての象徴であった】

20 イエスはすでに幕の内側に入り、メルキゼデクのように永遠の大祭司として、私たちのために、道を切り開いてくれたのだ!

大祭司メルキゼデク

1 メルキゼデクは、都サレムの王で、すぐれて高い神の祭司だった―― 【古代エルサレムである】

信仰の父アブラハムが多くの王たちとの戦いに勝って凱旋がいせんした時、メルキゼデクは出迎えて祝福した。

2 その時アブラハムは、戦利品の十分の一をメルキゼデクに差し出した。

メルキゼデクという名前の意味は<正義>であり、サレムという町の名は<平和>を意味している。

だから、彼は正義の王であり、平和の王なのだ。

3 メルキゼデクには父も母もなく、先祖の記録もない。また誕生も死もなく、そのいのちは、神の一人子ひとりごのいのちに似ている。

そのため、彼は永遠の祭司なのだ。

4 メルキゼデクがどんなに偉大な人物であるか、考えてみよう。

神が選んだ人の中で、最も尊敬されていた信仰の父アブラハムでさえ、メルキゼデクには、王たちからの戦利品の十分の一を与えた。

5 メルキゼデクがユダヤ人の祭司であったなら、確かにアブラハムのこの行為も、うなずける。

というのは、後に、神の民は、血のつながった親族である祭司のために献金することを、掟によって義務づけられたからである。

6 ところが、メルキゼデクはアブラハムの親族ではなかったのだ。

しかし、アブラハムは彼に献金した。

メルキゼデクもまた、偉大なアブラハムを祝福した。

7 言うまでもなく、祝福を与える人は祝福を受ける人に優るから祝福できるのだ。

8 また、ユダヤ人の祭司たちは、やがては死ぬべき人間であるにもかかわらず、一般から十分の一のささげ物を受けたが、メルキゼデクは、永遠に生きている、と言われている。

9 さらに、十分の一を受けるユダヤ人祭司の先祖であるレビ自身も、アブラハムを通してメルキゼデクに十分の一をささげたと言って差しつかえないだろう。

10 レビがまだ生まれる前にいたメルキゼデクに十分の一をささげた、アブラハムの直系の子孫だからだ。

11 もしユダヤ人の祭司と掟に、私たちを救う力があるとしたら、なぜ神は、あえてアロンの位に等しい祭司ではなく、メルキゼデクの位に等しい祭司である、救世主キリストを立てたのだろうか―― 【ユダヤ人の祭司はすべて元祖アロンの位を受け継いできたのだ】

12 新しい系統の祭司が立てられる時、それを受け入れるためには神の掟も改められなければならない。

13 王・イエスがレビ族とはまったく関係の無い、 14 しかも、モーセが祭司として任命したこともない、ユダ族から出たことは、周知の事実だ。

メルキゼデクのような祭司

15 というわけで、私たちは、これまでの神の秩序に大きな変更があったことを、認めざるをえない。

イエスが、メルキゼデクの位に等しい、新しい大祭司として立てられたからである。

16 この新しい大祭司は、古い掟に属するレビ族からではなく、尽きることのない、生命いのちからほとばしる力をもとに、立てられたのだ。

17 聖書にはっきり救世主キリストを指して証言されている。

「𝄞あなたは、メルキゼデクのような永遠の祭司」―― 【聖書:詩篇110:4より引用】

18 家系を重んじる古い祭司職の制度は、廃止された。

それは人を救う力のない無益な制度だった。

19 問題は、モーセの掟では誰も完璧になれなかったことにある。

しかし、今は違う。私たちは、遥かに勝る希望を与えられた。

イエスのおかげで、堂々と神に近づけるのだ!

20 神は誓いをもって、イエスを永遠の大祭司として立てた。

21 かつて、祭司たちを立てるのに、そんな誓いをしたことは、一度もなかった。

しかし、イエスに対してだけは、次のように誓われた。

「𝄞神様は誓いを立てた

神様に二言はない

あなたは、永遠の祭司」―― 【聖書:詩篇110:4より引用】

22 この誓いをとおして、イエスこそが、救いを保証する最高な道であることを意味している。

23 古い条約のもとでは、大ぜいの祭司が必要だった。

祭司が年老いて死ぬと、跡継ぎを立てて、祭司制度を絶やさないようにするためだ。

24 しかし、不滅であるイエスは、いつまでも祭司なのだ。

25 また、自分を通して神のもとに来る人たちを、1人残らず、完全に救うことができる。

永遠に生きているイエスは、いつも神のそばで、自分の血によって彼らの犯した過ちが帳消しになっていることを、神に思い起こしてくれるのだ。

26 “イエスこそが”、私たちの必要としていた大祭司。

彼はきよく、少しの欠点もなく、人の悪影響を受けることがない。

天国の頂点へと引き上げられた。

27 普通の祭司は、神の前に出る時、まず自分の犯した過ちをきよめるために、そして人の過ちのために、毎日、動物のいけにえの血をささげる必要があった。

しかしイエスにその必要は全くなかった。

人生をかけてささげた生け贄は一度きり。

なぜなら、十字架にかかって自分をいけにえとしてささげ、ただその一度の行為で、すべてを成し遂げたからだ。

28 古い祭司制度のもとでは、大祭司といえども、自らを過ちから守ることのできない弱い人間だった。

しかし後に、神は誓いをもって、自分の一人子ひとりごという完全な方を、永遠の大祭司に任命されたのだ。

イエスは天の大祭司

1 ここまで書いてきたことを要約すると、次のようになる。

私たちの大祭司はイエスであり、現在、天で神の次に名誉ある地位についている。

2 この方は、人間の手によらず、神様によって建てられた天の神殿で、祭司の仕事をしているのだ。

3 供え物といけにえとを神にささげるのが大祭司の務め。

だから、我らの大祭司イエスも、いけにえを捧げる必要があった。

4 この方のいけにえは、地上の祭司たちが捧げるいけにえより、はるかに勝っている。

しかし、もし我らの大祭司が、今なお地上にいたとしたら、祭司にはならない。この地上の祭司は、ユダヤ人の掟を守る祭司の居場所であり、天の大祭司の居場所ではないからだ。

5 地上の祭司が奉仕する神殿は、天の神殿をまねて造ったものにすぎない。幕屋を建てようとしたモーセは、シナイ山で神から指示を受け、天にある幕屋の型に寸分違わぬものを造るようにと警告されたからである―― 【聖書:出エジプト記25:40より引用】

6 しかしながらイエスが任された仕事は、祭司たちの仕事をはるかに勝る。イエスが神から人のために持ってきた新たな条約もまた、古い条約をはるかに勝る。

そして新たな条約はより良い約束にもとづいていているのだ。

7 古い条約は、もはや無効。もし効力があれば、別の新しい条約を立てる必要はなかっただろう。

8 しかし神は、古い条約の欠陥を指摘し、次のように宣言したのだ。

「わたしが、イスラエルやユダの人と、

新しい条約を結ぶ日が来る。

9 この条約は、彼らの先祖の手を引き、

エジプトの地から導き出した日に与えた古い条約とは、全く異なるものだ。

彼らはそれを守らなかったので、わたしは無効にしなければならなかった。

10 しかし、ここにわたしは、イスラエル人と、新しい条約を結ぶ。

わたしはこの掟を、彼らの心に刻む。

そうすれば、何を言わずとも、わたしの思いがはっきりわかるようになる。

心の中に掟があるので、彼らは喜んで従うようになる。

こうして、わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。

11 その日にはだれも、友人や隣人、家族に

神様を伝えなくとも神様を知れる。

なぜなら、どんな人でも、わたしを知るようになるからだ。

12 わたしは、彼らの悪い行ないに対して情けをかけ、

その過ちを二度と思い出しはしない」―― 【聖書:エレミヤ書31:31-34より引用】

13 神は古い条約に代えて、この新しい条約について語っている。

古いものは今や時代遅れとなり、がらくたになったのだ。

古い条約のもとでの礼拝

1 ところで、神と人間との間に交わされた最初の条約には、どこでどうやって神を礼拝するかという掟があった。

2 そのために神聖な幕屋を建てた。

この幕屋には2つの部屋があり、第1の部屋は聖所と呼ばれ、金の燭台しょくだいと、特別なきよいパンをお供え物としてのせる机が置いてあった。

3 聖所の奥に、幕で仕切られた第2の部屋があり、<至聖所>と呼ばれていた。

4 <至聖所>には、金の香壇こうだんと、全面を純金でおおわれた条約の箱があった。

その箱には、十戒じっかいを記した2枚の石板、マナを入れた金のつぼ、芽を出したアロンの杖が納めてあった。

5 この箱の上には、神の栄光の守護者たちケルビムと呼ばれる天使の像があり、黄金のふたをおおうように、大きな翼を広げていた。

このふたは、<恵みの座>と呼ばれる。

しかし、これ以上くわしく述べる必要はないだろう。

6 さて、これらが全部ととのえられた上で、祭司は必要があれば第1の部屋に出入りして、務めを果たした。

7 ただし、奥の第2の部屋には、大祭司だけが、年に一度だけ入れた。

そのとき彼は、血を携えて行かなければならない。

その血は、彼と民全体があやまって犯した過ちをきよめるための供え物として、<恵みの座>にふりかけられた。

8 神の霊ホーリースピリットはこのことを通して、次のことを教えている。

古い制度のもとでは、第1の部屋と、それに代表される、しきたりがあるかぎり、一般の人たちは第2の部屋、<至聖所>に入ることができない、ということだ。

9 これは、現在の私たちへの大切な教訓だ。

なぜか?それは、古い制度のもとで供え物といけにえが幾度ささげられても、それを携えて来る人たちの心まで、きよめることはできないからだ。

10 つまり、古い制度は、飲み食いや、体の洗いきよめなどの、こまごました規則からなる、一定の儀式を取り扱っているにすぎない。

それでも人は、救世主キリストが、神のもっとすぐれた新しい道を示すまで、その掟に縛られていた。

新たな条約のもとでの礼拝

11 救世主キリストは、すでに格段にすぐれた制度の大祭司としてやって来た。

そしておかげで私たちは、その最高な道を歩めているのだ。

そして、人間やこの世の手でできた不完全な幕屋ではなく、天にある、究極で完璧な幕屋に入った。

12 しかも、ただ一度、血を携えて奥の<至聖所>に入り、それを<恵みの座>にふりかけた。

それも、やぎや子牛の血ではなく、自分の血を。

この方は自らそうすることによって、私たちの永遠の救いを保証してくれた。

13 もし、古い制度のもとで、雄牛おうしややぎの血、あるいは若い雌牛めうしの灰が、人の体を犯した過ちからきよめることができるとすれば、 14 まして救世主キリストの血は、どれほど確実に、私たちの心と生活を変えることか!

救世主キリストは不滅の神の霊ホーリースピリットの力によって、完璧ないけにえとなった。

流してくれた血は、私たちが過去に犯した間違いをすっきりきれいに洗い流してくれた。

私たちが澄みきった真心から、生ける神を讃えられるようになるためだ。

15 救世主キリストは、私たちと神様との関係を完全に新しくしに来た。

それで、神に招かれる人はみな、約束されたすばらしい祝福に、いつまでもあずかることができるのだ。

なぜなら、古い条約のもとで犯した過ちの刑罰から救い出すために、救世主キリストは死んでくれたからだ。

16 さて、ある人が財産の相続人を指定し、遺言状を残して死んだとしよう。

しかしその被相続人の死が証明されなければ、だれもその財産に手出しはできない。

17 遺言状を書いた本人が生きている間は、遺言に意味はない。

その人が亡くなって初めて遺言状は有効になる。

18 そういうわけで、死を証明する血が必要だった。

これに関しては最初の条約もそうだった。

19 まず、モーセは、民に神の掟をことごとく語り聞かせてから、子牛とやぎの血を水にまぜ、ヒソプの枝と紅色べにいろ羊毛ようもうとにつけて、掟の書と民全体にふりかけた。

20 そして、おごそかに宣言した。

「この血は、今や神とみんなとの条約が、効力を発したしるしだ。この条約は、神が私に命じて、みんなとの間に立てられたもの」―― 【聖書:出エジプト記24:8より引用】

21 またモーセは、神聖な幕屋にも、礼拝用のすべての器具にも、同じように血をふりかけた。

22 古い条約のもとで、すべてのものは、血をふりかけることによってきよめられた、と言える。

血を流すことなしに、人間が犯した過ちが赦されることはありえないのだ。

一度の死で、罪を無効化

23 それで、天上のものにかたどって造られた地上の神聖な幕屋とその中のすべてのものは、このようにモーセによって、すなわち、動物の血をふりかけることによって、きよめられる必要があった。

しかし、その原型げんけいである天の幕屋は、はるかにすぐれたいけにえによって、きよめられたのだ。

24 救世主キリストは天をかたどった地上の神殿ではなく、天にある究極の神殿に入った。

今では、神のそばで私たちを助けてくれているのだ。

25 しかもこの方は、地上の大祭司が、毎年きまって動物の血を<至聖所>にささげたように、自分を何度もささげるようなことは、しなかった。

26 もしそうであれば、世の初めから、何度も死ななければならなかったことになる。

しかし、そうではない。この方は、もうすぐで終わるこの世にやってきて、自分を一度だけささげることで、すべての罪を永遠に無効としたのだ。

27 人間が一度だけ死んで、その後に裁きを受けることが定められているように、 28 救世主キリストも、多くの人の犯した過ちのために自身を捧げ、一度だけ死んでくれた。

そして、次は、人間の過ちを取り除くためではなく、彼を待ち望む人を救うためにくるのだ!

最初の制度では満足しなかった神様

1 掟による古い制度は、来たるべき素晴らしい存在を暗示したに過ぎず、本物を完全には表せていない。

律法は毎年同じ生け贄を捧げるようにとある。神を礼拝する者は、それらの捧げ物を繰り返しささげる必要があったが、いつまでも掟が彼らを完全にすることはできなかった。

2 もし、神の民を完全にできたなら、一度だけのいけにえで十分なはずであり、礼拝する人はみな清められ、その罪悪感も消えたことだろう。

3 現実は正反対だった。年ごとのいけにえは、人の心をなごませるどころか、かえって、自分の不完全さをつきつけられ、罪悪感は強まる一方だったのだ。

4 雄牛とやぎの血では、実際に犯した過ちを取り除けないからだ。

5 そのために救世主キリストは、この世に来た時、次のように言った。

「𝄞実際にあなたは、

生け贄や供え物を望まなかった。

ゆえにわたしに肉の体を備え、

祭壇上の生け贄とした。

6 焼いた供え物と生け贄で罪は洗われなかった。

7 そこでわたしは言った。

『さあ、聖書でわたしが記されたとおり、

あなたの望みを全うしにきた』」―― 【聖書:詩篇40:6-8より引用】

8 すなわち、救世主キリストは、古い条約が要求する、さまざまな生け贄やささげ物では、神は満足されない、と語ったあとで、

9 「わたしは神様の望みを全うするためにきた」

とつけ加えたのだ。

神様はささげものを捧げる最初の制度を廃止し、新たな制度を打ち立てたのだ。

10 この新しい計画にそって、ただ一度死に、それによって、私たちは犯した過ちが赦され、きよくされたのだ。

11 古い条約のもとでは、祭司たちは毎日、祭壇さいだんにいけにえをささげるが、それらでは、決して過ちを取り除くことはできない。

12 しかし救世主キリストは、いつまでも有効な、ただ1つの生け贄として、私たちの過ちのために、自分を神にささげたあと、最も名誉ある神の右の座について、

13 敵が足下にひれ伏す、その日を待っているのだ。

14 救世主キリストは、この一度かぎりの行為によって、自分がきよめる人をみな、永遠に神の目からも完全なものとしてくれたのだ。

15 神の霊ホーリースピリットも同じ証言をする。

16神の国イスラエルの人たちは最初の条約を破ったが、

わたしが新たに結ぼうとしている条約はこれだ。

わたしは、常にわたしの意志を知らせるために、彼らの心に掟を記す。

そして、掟を彼らの思いの中にえるので、彼らは喜んでこれに従うようになる。」―― 【聖書:エレミヤ書31:33より引用】

17 さらに神の霊ホーリースピリットは、こうも言う。

「わたしは、彼らの犯した過ちを水に流し、

二度と思い出さぬよう記憶から排除しよう」―― 【聖書:エレミヤ書31:34より引用】

18 このように、犯した過ちが永久に赦され、また、忘れ去られるなら、犯した過ちを取り除くための生け贄を、これ以上ささげる必要はないのだ。

神の前に堂々と進み出る

19 だから、教会かぞくのみなさん。

今や私たちは、イエスが流してくれた血のおかげで、神のおられる<至聖所>に、堂々と入れるのだ!

20 この新しい生命いのちに至る道は、イエスが、自分の体という幕を引き裂くことによって、神との関係への道を切り開いてくれた。

21 そして、わたしたちには、その家を治める大祭司がいるのだ。

22 救世主キリストを信じきることで、心に注がれた救世主キリストの血が私たちを罪悪感から解き放ち、体に注がれたきよい水で洗われたのだから、自信をもって堂々と神の前に進み出ようではないか。

23 いま私たちは、神が約束してくれた救いを、希望をもって待ち望むことができる。

今や私たちは、一点の疑いもなく、救いが確実であることを、だれにでも話せる。

神のことばは、必ず実現するからだ。

集い続ける

24 神が成し遂げてくれた、すべてのことにこたえて、私たちも互いに助け合い、親切にし合い、善行に励もうではないか!

25 教会を離れる人に習わず、教会に集い続けるのだ!

この世の終わりが近づけば近づくほど、互いの励ましが必要となるからだ!

イエスを知ってなお、過ちを犯し続ける人につける薬はない

26 もし犯した過ちが赦されるという真理を知ったのに過ちを意図的に犯し続けるのなら、救世主キリストの死によっても“ゆるされない”。

もはや、そんな過ちを赦す方法は、他に存在しないのだ。

27 その人は、神に敵対する者を1人残らず焼き尽くす、神の激しい怒りの制裁への恐れに襲われる。

28 掟に従わなかった者たちは、その過ちに対する2、3人の証言が得られれば、容赦なく殺された。

29 それならなおさら、神の一人子ひとりごを踏みつけ、過ちをきよめるイエスの血を汚れたものとみなし、神の情けを人に注ぐ神の霊ホーリースピリット侮辱ぶじょくし、はずかしめる者には、どんなに恐ろしい刑罰が下るか、胸に手をあて、よく考えてみるんだ。

30 私たちは、「正義はわたしのものである。復讐はわたしがする」―― 【聖書:申命記:32:35より引用】

また、

「神様がその民を裁く」―― 【聖書:申命記32:36より引用】

と断言した方を、よく知っている。

31 生ける神の手にかけられることがどんなに恐ろしいか。

救われたころの日々を忘れずに

32 初めて真理を知り、祝福を与えられたころのすばらしい日々を忘れないように。

死ぬほどの苦しみに会いながらも、強く立ち続けた日々を。

33 時には、汚名を着せられ、おおやけで顔に泥をぬられた。

また時には、同じ修羅場をとおる同志を助けた。

34 牢獄に捕らわれの身となった人たちと共に苦しみ、また、役人から全財産を没収されても、喜び、それを耐え抜いた日々もあった。

なぜなら、天にある、もっとすぐれた財宝を永遠に獲得できると、わかっていたからだ。

35 だから前に持っていた勇気を手放すな!その勇気は大きく報われる!

36 忍耐だ。神の望むことをしたなら、必ず約束を果たしてくれる。

37 神はこう言った。

救世主キリストが戻る日が、これ以上先送りにされることはない。

38 義人は信じることで生きる。

信じないなら、私は認めない」―― 【聖書:ハバクク2:3-4より引用】

39 しかし、みなさんを含め、私たちは神に背を向けたり、みじめな結果を見たりしたことは、これまで一度もなかった。かえって、神への信頼が、たましいの救いを確実にしたのだ。

信仰

1 信仰とは、願い事が必ずかなえられるという、不動の確信のことだ。

また、どうやって起こるかわからない行く手にも、望みどおりのことが必ず待ち受けていると信じて、疑わないことである。

2 神を信じた昔の人たちは、この信仰で伝説となった。

3 信仰、すなわち神を信じることによって、私たちは、この世界と宇宙のすべてが神のことばによって創られ、しかもそれらはみな、見えないものから創造されたことを知るのだ。

4 アベルが神の命令に従い、カインよりもはるかに神に喜ばれる供え物をささげたのは、信仰があったからだ。アベルの供え物が喜ばれたのは、神が彼を受け入れてくれたことの証明にほかならない。アベルは、はるか昔に死んだものの、今なお彼から、神への信頼について、多くの教訓を学ぶことができる―― 【聖書:創世記4:1-8より引用】

5 エノクも、神に信頼した。それで神は、死を経験させずに、彼を、天に引き上げた。神が連れ去ったので、彼は、突然、姿を消したのだ。神は、ご自分がどんなにエノクを大切に思っているかを、前々から告げていた―― 【聖書:創世記5:21-24より引用】

6 信仰なしに神を喜ばすことは出来ない。

神のもとへ行きたければ、神の存在を信じ、熱心に神を求めるなら必ず報われることを信じなければならない。

7 ノアも、神を信じた人。将来の出来事について、神から警告を受けた時、洪水のきざしなど何1つなかったにもかかわらず、そのことばを信じた。そして、時をむだにせず、すぐに箱舟の建造けんぞうに取りかかり、家族を洪水から救いだした。

神を信じたノアの姿勢が世の中の人間の愚かさを明らかにした。この信仰のゆえに、ノアは、神に認められたのだ―― 【聖書:創世記9:8-17より引用】

8 アブラハムは神を信じた。だから神に、生まれ故郷を離れて、新しく与えられる地に向かうようにと指示された時、そのことばに従った。彼は、行く先も知らずに出て行ったのだ。

9 そして、神の約束された地に入ったあとも、外国からの旅行者のように、天幕生活を送った。

神から同じ約束を受けた息子のイサクと孫のヤコブも、この地で、同様に天幕生活を送った。

10 アブラハムがこうした生活に耐えられたのは、揺るがぬ土台を基盤きばんとした天の都に、神は必ず連れて行ってくれると確信して、待ち望んでいたからである。その天の都を設計し、建設したのは、神ご自身にほかならない。

11 アブラハムの妻サラの信仰も、すばらしいものだった。サラはすでに年老いていたにもかかわらず、母親になることができた。神の約束は必ず実現すると、堅く信じていたからだ。

12 寿命が尽きるほどの老いたアブラハムだったにも関わらず、この一人の男から星の数ほど子孫が生まれ、今では海辺の砂がごとし。

13 彼らは死ぬまで信じ抜いた。神の民への約束は、彼らの時代には起きなかったが、将来起こるのを見て、心から喜んだ。

この世に居場所はなく、自分がほんのつかの間、流浪人として滞在する場所にすぎないことを自覚していたのだ。

14 それを受け入れた彼らは、将来自分の国となる場所を心から待ち望んだ。

15 もし彼らが去った故郷を恋しく思っているなら、いつでも戻れた。

16 しかしそこに目がくれなかったのは、そこをはるかに勝る国を待ち望んだからだ。それはまさに永遠卿えいえんきょうたる天の国。だから神は、彼らの神と呼ばれることを誇りとされ、彼らのために天の都を用意したのだ。

17 神がアブラハムの信仰を試された時にも、アブラハムは最後まで、神とその約束とを信じた。彼は、息子のイサクを神にささげ、祭壇さいだんの上で殺そうとまでしたのだ。

18 そう、まさにアブラハムは、イサクに刀を振りおろそうとしたのだ。このイサクをとおして1つの国民となる子孫を与えるという、神の約束があったにもかかわらず、少しもためらわなかった。―― 【聖書:創世記21:12からの引用】

19 たといイサクが死んでも、神はもう一度生き返らせてくれると信じていたのだ。まさに、そのとおりのことが起こった。イサクは確かに死ぬ運命にあったのに、生きたまま、再びアブラハムの手に戻されたのだ―― 【聖書:創世記22:1-19より引用】

20 イサクが2人の息子ヤコブとエサウに、神が将来、必ず祝福をもたらしてくれると確信したのも、信仰によることだった。

21 年老い、死を目前にしたヤコブは、信仰によって、杖にすがりながら立ち、神に祈りをささげた。そして、息子ヨセフの2人の子を祝福した―― 【聖書:創世記48:1-22より引用】

22 死期が迫ったと感じたヨセフは、信仰によって、神がイスラエルの人たちをエジプト州から脱出させてくださることを、確信に満ちて語った。それを信じきっていた彼は、エジプト州脱出の際に、自分の骨をも携えて行くことを約束させた―― 【聖書:創世記50:24-25より引用】

23 モーセの両親も信仰のもった人たちだった。優秀な子どもが授けられたことを知った彼らは、神がエジプト王の手から、その子を救い出してくれると信じた。それで、子どもを殺せという王の命令にもひるまず、その子を、3か月のあいだ隠しておいたのだ。

24 信仰によって、モーセは成人した時、王子として扱われることを拒んだ。

25 むなしい過ちの快楽にふけるよりは、神の民と共に苦しむ道を選んだのだ。

26 モーセは、エジプト州全土の財産をわがものにすることよりも、やがて来ると約束されていた救世主キリストのために苦しむほうが、はるかにましだと考えた。その目は、神の大いなる報い、天の財宝に注がれていたのだ。

27 モーセは、神に信仰があったので、王の怒りをも恐れず、エジプトの地をあとにした。わき目もふらずに、まるで、いっしょに歩まれる神の姿を見ているかのように、前進した。

28 信仰によって、モーセは神の指示どおり、人に小羊を殺させ、その血を家々の門柱に注ぎかけた。こうして、その家の長男は、神から遣わされた恐ろしい死の使いから守られたのだ。しかしエジプト人の長男は、この死の使いによって全滅したのである。

29 神の国イスラエルの人たちは、神を信じて、紅海レッドシーを、まるで、かわいた陸地を歩むように、まっすぐ渡った。しかし、追跡して来たエジプト人は、続いて渡ろうとして、1人残らずおぼれ死んだのだ―― 【聖書:出エジプト記14:21より引用】

30 信仰によって、イスラエル人が、神の命令どおり、7日間エリコのみやこの周りを回ると、城壁じょうへきはくずれ落ちた―― 【聖書:ヨシュア記6:20より引用】

31 売春婦ばいしゅんふラハブは、神とその力とを信じていたので、イスラエルのスパイを、自分の家にかくまった。その信仰によって、彼女は、神への服従を拒んだエリコのみやこが滅ぼされた時にも、救い出されたのだ―― 【聖書:ヨシュア2:9-13より引用】

32 これ以上、何をつけ加える必要があるだろうか。大勇士ギデオン、士師バラク、無敵のサムソン、戦士エフタ、ダビデ大王、預言者サムエル、また、そのほかの多くの預言者の信仰について話し始めたら、きりがない―― 【ギデオン-聖書:士師記6-8章・バラク-聖書:士師記4章・サムソン-聖書:士師記13章-16章・エフタ-聖書:士師記10章-12章・ダビデ-聖書:1サムエル16-1列王記2章・サムエル-聖書:1サムエル1-28を参照】

33 彼らはみな、神を信じた。その信仰によって、戦いに勝ち、国々を征服し、正義の政治を行ない、神が約束されたものを受け取ることができた。

ライオンの穴に投げ込まれても危害を受けず、 34 燃えさかるに投げ込まれても、やけど1つしなかった。ある人は、危うく刀で切り殺されるところを救われた。ある人は病弱の身であったのに、健康な体に変えられた。

ある人は、戦いでめざましい力を与えられ、攻め寄せる敵の軍隊をことごとく蹴散らし、大勝利を収めた。

35 また中には、信仰のおかげで愛する者を死人の中から生き返らせてもらった女たちもいた。また、天国での生活のために、釈放などを願わず、むち打ちや、死刑に甘んじた人たちもいた。

彼らは、神を捨てて自由の身となるよりも、むしろ死を望んだのだ。

36 またある人たちは、あざけられ、むち打たれ、さらに鎖につながれ、投獄された。

37 また石を投げつけられたり、のこぎりで真っ二つにされたりして殺された人もいた。また、信仰を捨てて自由になるより、刀で切り殺されることを望んだ人、羊や、やぎの皮を着て荒野や山をさまよい、 38 穴や洞窟に隠れた人もいる。

彼らは正しく生きたがゆえに飢えと病気に悩まされ、苦しめられ、ひどい仕打ちを受けた。

39 彼らの信仰のゆえに、神は彼らを認めていた。しかし、誰1人として、神の約束の財宝は、まだ受け取っていない。

40 彼らが待ち望んでいた報いは、最高峰の財宝であり、神も、やがては、それを与えるつもりだった。それは、神が今、私たちのために差し出しているイエスという名の財宝だ。

競技者はあなた。応援団は信仰の勇者。ゴールはイエス。

1 このように、数えきれないほどの信仰の勇者が、競技場の正面観覧席で、私たちの競技を見つめているのだ。だから、スピードを落とさせたり、うしろへ引き戻そうとする力に目を光らせろ。

特に、足にうるさくまとわりついて、つまずかせようとする過ちをふり捨てるんだ。そして、神の用意された特別のコースを、根気強く走り抜こうではないか!

2 私たちの指導者であり教師であるイエスから、目を離さないように。

イエスは十字架の死のあとの喜びを知って、恥をもいとわず十字架にかかった。

そして今は、神の王座の隣、名誉ある座についているのだ。

3 気力を失い、弱り果てることがないように、いつも、罪人の恐ろしい仕打ちと侮辱ぶじょくを耐え忍ばれた、イエスのことを思っていなさい。

父親のしつけ

4 あなたがたは、過ちや誘惑と戦っている。

しかしまだ、血を流すほどのきびしい戦いを、経験したことはない。

5 その上、あなたがたは、神の激励げきれいのことばを、忘れてはいないだろうか。

神は、こう声をかけてくれるのだ。

「わたしの子よ。神様に正されるとき、

よく聞いて、良い子であり続けるのだ

6 神様は愛しているものをしつけする。

子どもとして迎えた人を正す」―― 【聖書:箴言3:11-12より引用】

7 だから、試練を父親からのしつけとして受け入れろ。こどもをしつけするのは父親の当然の役目だからだ。

父親から一度も懲らしめを受けたことのない子どもが、どこにいる。

8 神は、ほんとうの子どもであればこそ、必要に応じて試練を与えて正すのだ。

もしそうでなければ、あなたがたは、ほんとうは神の家族でないことになる。

9 この世では父親が子どもを罰しても、子どもの尊敬を失うことはない。

だとしたら、私たちは真に生きることを学ぶために、喜んで神の訓練を受けるべきではないか。

10 肉親の父親は、私たちの将来のために、ほんの短い間だけ、それも、限られた知識に基づいて、訓練してくれる。

ところが神は、私たちのベストを願って、神のきよさを共有させようと、いつも、正当な懲らしめを与えてくれるのだ。

11 しつけを受けて、気持ちがいいはずはなく、むしろ、傷つけられたと感じるもの。しかし、あとになれば、しつけされてよかったと思えるようになる。それが自分の益となり、信仰の面でも、人格の面でも、プラスとなっていることが、わかるのだ。

神経をとがらせて神様に従う

12 だから、弱った手をしっかり握りしめ、震えるひざをまっすぐにして、立ち上がれ!

13 そして、自分の前に、まっすぐで平らな道を切り開け!

そうすれば、あとに続く人たちが、たとえ弱くて足が不自由でも、倒れたり、けがをしたりせず、むしろ丈夫になる。

14 常にピースメーカーとなり、過ちから距離を置くのだ。

意図的に過ちを犯す人は神様に会うことができない。

15 あなたがたのうちの誰も、神の最高な祝福を見失わないように、互いに注意し合いなさい。

あなたがたの間に、苦い思いを持った人の根がはびこらないように、十分に警戒するんだ。

その根から出た芽は悩みの毒をまきちらし、たくさんの人を巻き添えにするからだ。

16 まただれも、性的な過ちを犯したり、エサウのように神に無関心にならないように、よく注意しろ。エサウは、ただ一度の食事のために、神の祝福のしるしである、長男の権利を売った。

17 あとになって、後悔し、涙ながらにその権利を取り戻したいと願ったものの、時すでに遅し。これを肝に銘じておけ。

18 あなたがたは、神の国イスラエルの人たちが、シナイ山で神から掟を授けられた時のように、恐怖、燃える火、黒雲こくうん、暗やみ、荒れ狂う嵐に、面と向かう必要はない。

19 そこでは、すさまじいラッパの音が響き、また神の声がとどろいた。それを聞いた人たちは、あまりの恐ろしさに、それ以上何も語らないでくれと、必死に頼んだ。

20 彼らは、「たとい動物でも、山に触れるものは殺されなければならない」―― 【聖書:出エジプト記19:12-13より引用】

という神の命令におびえ、あとずさりした。

21 モーセさえ、この光景を目のあたりにして、恐怖に震えおののいたのだ。―― 【聖書:申命記9:19より引用】

22 しかしあなたがたは、シオンの山に近づいているのだ。そこは生ける神の都、天にある神殿のみやこエルサレムであり、無数の天使たちが楽しげに集う所だ。

23 またあなたがたは、天に登録されている人たちの教会、すべてをさばく神、すでに完全なものとされて天にいる、救われた者たちの魂に近づいているのだ。

24 またさらに、新しい条約をもたらしたイエス自身、復讐を叫ぶアベルの血ではなく、恵みに満ちた過ちのゆるしを与える血に、近づいているのだ―― 【アベル:この世界に生まれた2番目の子どもであり、神に従った最初の子ども。神を信じて、喜ばれる捧げものをしたが、嫉妬した兄のカインによって殺されてしまう】

25 そこで、あなたがたに語りかけてくれる方に、しっかりと聞き従え。

神の国イスラエルの人たちにとって、指導者モーセに従うことを拒んだ時、さばきは決定的なものとなった。ましてや、天からの神の声を拒む時、どんなに恐ろしい罰が下るか。

26 シナイ山から語った神の声は、大地を揺り動かした。しかし、「今度は地だけでなく、天をも揺り動かす」と、神は宣言した。

27 つまり、土台の弱いものをすべてふるいにかけ、決して動じないものだけを、残そうとしているのだ。

28 だから私たちは感謝しなければならない。全く動じない神の王国キングダムにしてくれたからだ。そして感謝しているからこそ、神が喜ぶ称賛をささげるべきだ。尊敬と厳粛げんしゅくな思いを込めて。

29 神は、なめつくす炎だからだ。―― 【聖書:申命記4:24より引用】

賛美の捧げ物

1 兄弟愛をもって真心から愛し合いなさい。

2 よそから来た人を、親切にもてなしなさい。中には、そうして、気づかないうちに天使をもてなした人もいる。

3 獄中にある同志たちのことを忘れずに。あたかも共に投獄されているかのように、彼らの境遇を感じ、祈るのだ!

また、苦しみにあっている同志たちのことを忘れずに。あたかも共に苦しみをなめているかのように、彼らの境遇を感じ、祈るのだ!

4 結婚はすべての人が大切に敬うべきものだ。結婚生活は夫と妻の間に純粋でなければならない。神は姦淫かんいん、すなわち、結婚相手以外との性的関係を持つ者、また、その他の性的な過ちを犯す人を裁く。

5 お金に心を許さず、いま与えられているもので満足しろ。

神は、こう約束しているからだ。

「何があっても“わたしは”あなたの期待を裏切らず、見捨てはしない」―― 【聖書:申命記31:6より引用】

6 だから、私たちは確信をもって、こう答えることができる。

「𝄞神様が私の助け主なら

なにも恐くない。

人間がわたしに手出しできるものか」―― 【聖書:詩篇118:6より引用】

7 最高な知らせゴスペルを教えてくれた指導者たちのことを、思い出せ。

その生活からにじみ出た、すべての良いものに心をとめろ。

そして、彼らを見ならって神様を信頼するのだ。

8 イエス・救世主キリストは、昨日も今日も、いつの日までも変わることがない。

9 だから、様々な珍しい教えに心を奪われてはならない。

あなたがたの霊的な力は、神からの贈り物であって、ある特定の物を食べる、儀式上の規則によって得られるものではない。

そんな規則は、たとい厳守しても誰の力にもならない。

10 私たちには、救世主キリストが生け贄となられた十字架という祭壇さいだんがある。

掟にしがみついて、救いを見いだそうとする人は、我々とこの祭壇さいだんを共有することはない。

11 掟によると、大祭司は過ちのためのいけにえとして、殺された動物の血を携えて神殿の聖所に入るが、動物の体は、町の外で焼かれることになっている。

12 イエスも、町の外で苦しみを受けて死なれた。この町の外で流された血によって、私たちは神と関係を築く権利が与えられたのだ。

13 だから私たちは、町の外に出てこの世の人たちの関心事をあとにし、人からさげすまれることも覚悟のうえで、イエスのはずかしめを身に受け、共に苦しむために、この方のもとに行こうではないか。

14 この世に永遠はないが、私たちの将来には永遠が待ち受けている。

15 だからイエスをとおし、神へ捧げることが絶えぬように。

その捧げものとは、神の名を讃える口のことだ。

16 いつも、良い行ないをすることと、困っている人たちに持ち物を分け与えることを心がけろ。

神はこのような供え物を、とても喜ぶ。

17 教会の指導者たちに心から従い、指導されたことを喜んで実行しなさい。

彼らは、あなたがたの魂を見守ることが責任であり、いつもあなたの最善を考えているのだから。

彼らがあなたのために働くことが、苦ではなく、幸せとなるように。

指導者との間に問題を引き起こして困るのはあなただからだ。

18 私たちのために祈ってくれ。私たちの良心は純粋でありながら、いつもそうでありたいと願っているからだ。

19 そして今はできるだけ早くあなたがたのところへ帰れるように、特に祈ってほしい。

20 我らの王・イエスを死からよみがえらせた偉大な羊飼いであり、平和の神である方がイエスの血によって結んでくれた永遠の条約。

21 私の願いは、神がイエス・救世主キリストをとおし、私たちのうちに働きかけ、神の想いを全うすること。

栄光は永遠に神のものなり。

22 我が兄弟姉妹よ。

私がこの手紙で語ってきたことを、どうか根気強く聞いてくれ。

これは真理の要点だけを手短てみじかに書いたものだ。

23 なお、同志、混血のテモテが、牢獄から釈放された。もし彼が早く来れば、いっしょにあなたがたを訪問できるだろう。

24 あなたがたの指導者たち、またイエスの信者クリスチャンの仲間たちに、くれぐれもよろしくと伝えてくれ。

私といっしょにいるイタリヤ州のイエスの信者クリスチャンも、よろしくと言っている。

25 神の恵みが、あなたがたと共にあらんことを。

敬具